お嬢様♡レッスン
第12章 執事の思惑Ⅱ(葛城編)
「私には葛城さんの心の中は推し量りかねますが、そうなんじゃないんですか?」
「恋…。恋ねぇ…」
「女性を好きになった事は?(まさかそのお年で初恋も未だとか言いませんよね?)」
「ないです」
「えっ」
「これが恋慕と言う物ならば、今迄経験した事はありません」
「女性とのお付き合いは?(まさか今迄経験ないとかはないですよね?だから、最初は教育係を断ったとか?)」
「う~ん…?女性との交わりは有りましたけど…」
「それはあるんですね」
「まぁ、一応は。生理的な物も御座いますから」
「そうですか。御自分から抱きたいと思った女性は?」
「居られませんねぇ…。綾芽様が初めてでしょうか…」
「…………」
「何ですか?その珍しい物を見るような目は!」
「いや、本当に珍しいので…」
「そう言う貴方はどうなんですか?本気で女性を愛した事が?」
「はっ……!!(そう言われてみれば、抱きたいと思った女は居たけれど“大事にしたい”と思った事はないかも知れない)」
「貴方だって無いんじゃありませんか?神崎雅哉さん?貴方のお父様は神崎商事の会長、神崎征四郎様ですよね?」
「……!!どうしてそれを?」
「少し調べれば分かりますよ?どうして執事の真似事等なさっているんですか?」
「流石ですね。唯、真似事ではありません。家に戻るつもりは有りませんから」
「貴方は神崎会長の外のご子息でしたね?東乃宮を乗っ取るおつもりですか?」
「初めはそのつもりでしたが、今はありませんよ。唯、純粋にお嬢様のお側に居たいだけです。そう言う貴方はどうなのですか?確か貴方のご実家は東乃宮グループの末端の下請けでしたよね?ああ、もう潰れてしまって無いんでしたね?」
「貴方こそ、こんな末端の者の事をご存知だとは、流石です」
「復讐ですか?貴方の御両親を見捨てた東乃宮グループへの…」
「まさか…!私の両親が死んだのは、両親の早とちりです。旦那様は最後まで私共の為にお力を尽くして下さいました。私がここに居るのはその恩返しの為です」
「お嬢様を不幸にするような事があったら容赦はしませんよ?」
「そのお言葉はそのままそっくりお返しします。ああ…綾芽様の萌え話で盛り上がろうかと思ったのですが、飛んだ話に発展してしまいましたね」
「葛城さんでも『萌え』とかお使いになるんですね…」
「恋…。恋ねぇ…」
「女性を好きになった事は?(まさかそのお年で初恋も未だとか言いませんよね?)」
「ないです」
「えっ」
「これが恋慕と言う物ならば、今迄経験した事はありません」
「女性とのお付き合いは?(まさか今迄経験ないとかはないですよね?だから、最初は教育係を断ったとか?)」
「う~ん…?女性との交わりは有りましたけど…」
「それはあるんですね」
「まぁ、一応は。生理的な物も御座いますから」
「そうですか。御自分から抱きたいと思った女性は?」
「居られませんねぇ…。綾芽様が初めてでしょうか…」
「…………」
「何ですか?その珍しい物を見るような目は!」
「いや、本当に珍しいので…」
「そう言う貴方はどうなんですか?本気で女性を愛した事が?」
「はっ……!!(そう言われてみれば、抱きたいと思った女は居たけれど“大事にしたい”と思った事はないかも知れない)」
「貴方だって無いんじゃありませんか?神崎雅哉さん?貴方のお父様は神崎商事の会長、神崎征四郎様ですよね?」
「……!!どうしてそれを?」
「少し調べれば分かりますよ?どうして執事の真似事等なさっているんですか?」
「流石ですね。唯、真似事ではありません。家に戻るつもりは有りませんから」
「貴方は神崎会長の外のご子息でしたね?東乃宮を乗っ取るおつもりですか?」
「初めはそのつもりでしたが、今はありませんよ。唯、純粋にお嬢様のお側に居たいだけです。そう言う貴方はどうなのですか?確か貴方のご実家は東乃宮グループの末端の下請けでしたよね?ああ、もう潰れてしまって無いんでしたね?」
「貴方こそ、こんな末端の者の事をご存知だとは、流石です」
「復讐ですか?貴方の御両親を見捨てた東乃宮グループへの…」
「まさか…!私の両親が死んだのは、両親の早とちりです。旦那様は最後まで私共の為にお力を尽くして下さいました。私がここに居るのはその恩返しの為です」
「お嬢様を不幸にするような事があったら容赦はしませんよ?」
「そのお言葉はそのままそっくりお返しします。ああ…綾芽様の萌え話で盛り上がろうかと思ったのですが、飛んだ話に発展してしまいましたね」
「葛城さんでも『萌え』とかお使いになるんですね…」