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お嬢様♡レッスン

第93章 真実の行方

「ねぇ、フレデリク?」

「なぁに?」

「貴方が知りたい事を教える代わりに、私が知りたい事を教えてくれる?」

「キミの知りたい事って?」

「貴方が私の事について知っている事の全て」

綾芽の言葉はフレデリクの動揺を誘う。

しかし、彼は努めて平静を装い彼女に言葉を返した。

「何を言ってるんだい?僕の方がキミの事を知りたいくらいなのに」

「ふぅん?そう言う事を言うのね。それじゃあ、教えてくれるまでエッチはなしよ?」

「えっ!?」

綾芽の言葉に焦るフレデリク。

今も自分の失態により、お預けを喰らった状態だ。

それでなくとも、兄が帰国してしまえば、そう簡単に彼女に触れる事は出来なくなる。

兄が帰って来てしまったら、彼女は兄の婚約者に戻ってしまう。

幾ら夏の間は自分のもので居てくれると言っても彼女の立場上、それは仕方のない事だ。

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