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お嬢様♡レッスン

第94章 夢の中でⅡ

彼は私を『綾芽様』と呼んだ。

”綾芽”

それは私の名だった。

父の名である『泰芽』と母の名である『綾音』を一文字ずつ頂いたその名前。

どうして忘れていたのだろうか。

私の事をあんなにも愛してくれた両親が授けてくれた名前を。

私の記憶に、両親との思い出が再び書き加えられた。

しかし、未だに私を抱く彼の顔が思い出せない。

彼の名も。

こんなにも愛しいのに。

『綾芽さまっ!』

彼が私の名を口にしながら、激しく私の中を穿つ。

彼の欲棒が私の子宮の入り口を何度も突き上げ、その快楽に私の彼を受け入れているその場所は、悦びに溢れ彼を放すまいと彼に絡みつく。

軋むベッドのスプリングの音。

揺らめくカーテン。

彼と繋がったばかりだと言うのに、早くも私は絶頂を迎える。

身体の芯から全身に拡がる愛されている悦び。

彼と繋がっている場所が、キュッと彼を締め上げる。

私が彼の首に腕を巻き付けている様に。

彼の欲棒を抱き締める。

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