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お嬢様♡レッスン

第94章 夢の中でⅡ

彼と比べて私は全くと言っていい程、余裕がなくて。

『やぁっ!駄目ッ!!またイッちゃう!!』

何度も高みへと追い上げられた。

一晩中愛し合った後の別れが切なくて。

私は泣きそうになった。

そんな私に彼は口付けを与えてくれ、優しく抱き締め小さな約束をしてくれた。

それは何だっただろうか。

その約束は叶えられたのだろうか。

彼が去って行った後、幸せに包まれながらも、感じた罪悪感は何だったのだろうか。

私と彼は許されない関係だった?

違う。

私は誰かを裏切っていたのだ。

その人も私にとっては大事な人だった。

いつも傍に居てくれた人。

彼に想いが通じていなかった時。

私はその人を利用してしまった。

その人を悲しませたくはなかったのに。

結果的に自分の欲望を優先させ、深く彼を傷付けてしまった。

私の記憶がないのは、その罪悪感から逃れる為?

私は逃げていたの?

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