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お嬢様♡レッスン

第95章 異国の訪問者

しかし、一刻も早く綾芽の状況を知りたい葛城は落ち着かない。

それは宗佑も同じ気持ちである。

「続けても?」

ウィリアムは葛城の激昂等、なかったかの様にしれっとした表情で、宗佑に尋ねた。

「ああ、続けてくれたまえ」

宗佑に了承を得るとウィリアムは話を続けた。

「そのオークションの最後の目玉商品…。何だったと思います?」

「ま…さか…?」

「その”まさか”ですよ。綾芽嬢が『奴隷』として出品されていたのです」

「嘘だ!綾芽様がそんなところに居る筈がない!!」

「葛城、落ち着きなさい。…その辺りの詳細をお聞かせ願えますかな?」

「何故、彼女があの場所に居たのかは、私は存じません。

私も初めは唯のそっくりな女性かと思っておりました

私はパーティーで綾芽嬢をお見掛けして以来、ずっと彼女に恋い焦がれておりましたので、そのそっくりな少女を買い取る事に致しました」


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