
お嬢様♡レッスン
第95章 異国の訪問者
「彼女の英語の発音や仕草等から、上流層の教育を受けた事があるのは分かりました。
唯、それだけでは綾芽嬢だとは確信が持てない。
日本には仕事で来ておりますが、そこで綾芽嬢が行方不明だと人づてに聞いて、ひょっとしたらと思ったまでです。
私の話を信じるか、信じないかはあなた方の手に委ねます。私は別に困りませんからね」
ウィリアムは涼し気な顔をして、そう言ったが、内心では彼等が信じてくれなければ話が進まないと思うと気が気ではなかった。
「葛城…」
「直ぐに調べます!」
宗佑が葛城に目配せをすると、葛城は直ぐに立ち上がり、会議室を出る。
彼は会長室へ戻ると、杜若へ電話を入れた。
「はい。杜若(父)ですが…」
「葛城です。ご無沙汰しております」
「葛城さん!?どうしてまた…」
「すみません。身の上話をしている余裕はありません。今、ご子息は?」
「莉玖ですか?あいつなら今、大会でイギリスに…」
唯、それだけでは綾芽嬢だとは確信が持てない。
日本には仕事で来ておりますが、そこで綾芽嬢が行方不明だと人づてに聞いて、ひょっとしたらと思ったまでです。
私の話を信じるか、信じないかはあなた方の手に委ねます。私は別に困りませんからね」
ウィリアムは涼し気な顔をして、そう言ったが、内心では彼等が信じてくれなければ話が進まないと思うと気が気ではなかった。
「葛城…」
「直ぐに調べます!」
宗佑が葛城に目配せをすると、葛城は直ぐに立ち上がり、会議室を出る。
彼は会長室へ戻ると、杜若へ電話を入れた。
「はい。杜若(父)ですが…」
「葛城です。ご無沙汰しております」
「葛城さん!?どうしてまた…」
「すみません。身の上話をしている余裕はありません。今、ご子息は?」
「莉玖ですか?あいつなら今、大会でイギリスに…」
