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お嬢様♡レッスン

第95章 異国の訪問者

「そうですか。連絡は取れますか?」

「Skypeが繋がるかと思いますよ?」

「分かりました。有難うございます!今度、ご挨拶に伺いますね」

そう言うと葛城は電話を切り、莉玖へとSkypeでコンタクトを取る。

現在の時刻は14時。ロンドンだと早朝の6時頃である。

呼び出し音が響く中、葛城は焦っていた。

もし、イギリスに居るのが綾芽だとして、ウィリアムと婚約しているのだとしたら。

自分の事をもう愛していないのだとしたら。

そう思うと苦しくて仕方がなかった。

コール音が20回を超える頃、やっと莉玖が応答した。

早朝の練習の時間だったらしく、ヘルメットを被ったままだった。

「忙しいところを申し訳ない!葛城だ」

「葛城さん?」

「今、キミはイギリスに居ると聞いたんだが…」

「ああ、はい。大会で来てますけど…」

「キミに頼みがある」

「はぁ、何でしょう?」

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