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葛城は綾芽がイギリス国内に居るらしいとの情報を得た事、そしてそれを確認して欲しいと杜若に伝える。

「綾芽が!?分かりました！何処に行けばいいんすか？」

「恐らく、ロートマン子爵の家だ。ロンドンではない方の。誰か知っている者はいないか？居なければこちらで調べて情報を送る」

「ちょっと待って下さい。折り返します」

そう言うと莉玖は一旦、Skypeを切って、近くに居る現地のコーディネーターに声を掛ける。

ロートマン家は英国乗馬協会に登録しているらしく、直ぐに場所は分かった。

莉玖はSkypeを立ち上げると、直ぐに葛城に連絡を入れる。

「分かりました！大会が終わるまで抜けられませんが、明日が最終日なのでその後でもいいでしょうか？」

「出来れば直ぐにでもお願いしたいのだが…」

「………分かりました」

「杜若？」

「大会よりも綾芽の方が大事っす！今から、向かいます!!確認が取れたら連絡します」