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お嬢様♡レッスン

第96章 緊急Mission1♠お嬢様を同定せよ

そして宿やチケットの手配、資金等については黒崎を頼る様にとあった。

「マコ兄…。頑張ってるんだな」

綾芽の為に秘書になる事を決意した幼馴染。

ちょっとヘタレだったが、島から帰って来てから何かが吹っ切れたのか、それがなくなった。

多少のドジはある物の、持ち前の明るさと誠実さで、会社の秘書課では人気者だと噂を耳にしている。

白河も今は本格的に執事となる為の修行中だ。

彼を子供の頃から知っているメイドやヴァレット達には未だに揶揄われているようであるが。

そして速水も柳瀬も色々と忙しくしているらしい。

綾芽の執事となるまでは目標もなく、唯、親の仕事を引き継いで邸で働くだけだと思っていたが、彼女に出会い本当にやりたかった事、やるべき事を見つけて歩き始めている。

自分も負けては居られない。

今、自分に出来る事。

ロートマン家に身を寄せている女性が、本当に綾芽なのかを見極める事。

これが最重要任務だ。

頼むから綾芽であってくれと心の中で祈る。

彼のミッションは、まだ始まったばかりなのだった。


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