お嬢様♡レッスン
第96章 緊急Mission1♠お嬢様を同定せよ
「まったく…。とんだネズミが入り込んだものだ。行くよ!」
そう言って綾芽の腕を掴み歩き出すフレデリク。
「待ってくれ!話をさせてくれ!」
莉玖が追い縋る。
しかし、フレデリクは聞く耳を持たなかった。
「フレデリクっ!待って!私、彼に話を…」
「駄目だ。キミは僕と約束しただろ?記憶を取り戻しても、帰らないって」
「言ったわ!言ったけど…っ!それは貴方の夏休みの間だけじゃないっ!」
「そうだ。夏休みの間だけだけど、その間はキミは僕のものだ。だから何処にも行かせないっ!」
そう言ってフレデリクは綾芽に無理矢理口付ける。
使用人に見られようが構わない。
兄に告げ口をされようが。
綾芽とだったら、何処まででも堕ちてやる。
フレデリクはそう思っていた。
莉玖はそんな二人の遣り取りを茫然と見ているしか出来ないでいた。
「分かっただろう?さっさと帰ってくれないか?」
そう言うとフレデリクは綾芽を引き摺る様にして邸の中へと消えて行った。
莉玖は混乱していた。
綾芽の気持ちは今、誰の上にあるのだろうか。
日本に戻る気はないのだろうか。
自分は綾芽を取り戻す事が出来るのだろうか。
そう言って綾芽の腕を掴み歩き出すフレデリク。
「待ってくれ!話をさせてくれ!」
莉玖が追い縋る。
しかし、フレデリクは聞く耳を持たなかった。
「フレデリクっ!待って!私、彼に話を…」
「駄目だ。キミは僕と約束しただろ?記憶を取り戻しても、帰らないって」
「言ったわ!言ったけど…っ!それは貴方の夏休みの間だけじゃないっ!」
「そうだ。夏休みの間だけだけど、その間はキミは僕のものだ。だから何処にも行かせないっ!」
そう言ってフレデリクは綾芽に無理矢理口付ける。
使用人に見られようが構わない。
兄に告げ口をされようが。
綾芽とだったら、何処まででも堕ちてやる。
フレデリクはそう思っていた。
莉玖はそんな二人の遣り取りを茫然と見ているしか出来ないでいた。
「分かっただろう?さっさと帰ってくれないか?」
そう言うとフレデリクは綾芽を引き摺る様にして邸の中へと消えて行った。
莉玖は混乱していた。
綾芽の気持ちは今、誰の上にあるのだろうか。
日本に戻る気はないのだろうか。
自分は綾芽を取り戻す事が出来るのだろうか。