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お嬢様♡レッスン

第97章 合流

翌朝、莉玖はロートマン家に向かう。

何とかして綾芽と話がしたい。

そう思っての事だった。

しかし、綾芽は一人で外には現れず、いつも傍には金髪の男が張り付いていた。

昨日の今日だから、警戒されているのだろう。

それにしても、昨日の綾芽の態度。

一緒に居た青年の頬に自ら口付けた。

そして彼の口付けを驚いてはいたが、嫌がる素振りを見せなかった。

綾芽が彼に好意を持っている事は疑いようもない。

ロートマン氏との話はどうなっているのだろうか。

ふと彼は思い出し、黒崎へと連絡を取ってみた。

『おお!莉玖!大丈夫か?」

「マコ兄…。仕事中にすまない」

『気にすんな!会長に全面的にお前をサポートするように言われているから』

宗佑も綾芽の所在が知れたのだ。

彼とて落ち着かないであろう。

『それで、どうした?』

「ん…。ロートマンとどうなったかと思って…」

『ああ、その件か…。今は未だ、重役会議中だ。あちらが提示して来た条件が結構、強気らしくてな』

「そうか…」

『旦那様は”背に腹は代えられぬ”って感じなんだけど、他の重役達が揉めてるんだ』

「すまない…。俺にはそう言うのよく分からないから…」

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