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お嬢様♡レッスン

第97章 合流

綾芽と島へと出掛け、彼らが先に戻って来た時の事だ。

あの時ばかりは、彼等も『この世の終わり』と言う顔をしていた。

数日は落ち込んでいた。

本当は今でも落ち込んでいるのかも知れない。

謝る事も出来ないまま、綾芽が行方不明となってしまったから。

それでも、彼等はそれを表に出す事はしなくなった。

時折、白河が終業後に莉玖の所に来ては、その事で管を巻く事があるが。

酒でも飲めば眠れるだろうか。

そう思い、酒屋へと向かう。

パブに行っても良かったが、飲んで直ぐに休める様に、部屋で飲もうと考えたのだ。

イギリスでは16歳からパブやレストランで食事と一緒にビールを飲酒する事が可能である。

また、家庭内で両親が居れば5歳から飲む事が出来るのだと言う。

因みに喫煙は18歳から可能だ。

莉玖はスタウトビールとツマミになりそうなスナックを購入すると、宿へと戻る。

シャワーを浴び、さっぱりした後、ビールを空ける。

身体が温まり、緊張が解れたお陰か、3本程飲んだところで少し瞼が重くなって来た。

今は何も考えずに眠りたい。

夢も見ずに。

そう思いながら莉玖は深い眠りに堕ちていった。

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