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お嬢様♡レッスン

第97章 合流

朝、莉玖が起きるとスマートフォンのメールの受信を知らせるランプが点滅していた。

莉玖はメールを開くと、葛城から到着時刻を知らせる物だった。

ロンドンのヒースロー空港に到着は午後の1時過ぎ。

そこから車か電車で6時間となると7時くらいの到着となる。

それまで、莉玖は再びロートマン邸を訪れてみる事にした。

片道1時間の距離をひたすら歩く。

そうして見えて来たロートマン邸。

すると、立ち並ぶ木々の向こう側に女性らしき姿が見え隠れした。

莉玖はその人影に『綾芽』と呼び掛けてみる。

「……っ!!」

人影は莉玖に気付いた様で、こちらに近付いて来た。

「貴方、一昨日の!?」

莉玖の姿を見て、彼女は驚きに目を見開いた。

「良かった…。逢えた…」

綾芽に逢えて、莉玖の身体から力が抜け落ちる。

彼はその場にしゃがみ込んだ。

「どうしてここに?」

「この前、話せなかったから…。実は昨日も来た」

「そうだったのね…。一昨日はフレデリクがごめんなさい」

「何で綾芽が謝る?綾芽は悪くない」

そう言って莉玖は綾芽の頬に手を伸ばした。

それをスッと避ける綾芽。

「綾芽?」


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