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お嬢様♡レッスン

第100章 再会

「海が近くだけの事はありますね。シーフードがとても美味しい」

そう言いながら莉玖に笑い掛ける葛城。

酒の助けもあってか、次第に莉玖の緊張も解けていく。

「綾芽様は、私の事を思い出して下さるのでしょうか…?」

「絶っっっっっ対に思い出しますっ!綾芽は葛城さんと一緒に居る時が一番可愛い!!」

「そうでしょうか…」

「そうです!従弟の俺が言うんだから、間違いありません!!」

何の根拠にもならないが、人にそう言って貰えると少しは嬉しいと思う葛城。

生まれて初めて恋と言うものを経験した葛城は、16歳も年下の莉玖にいつの間にか恋の相談をしていた。

莉玖とて、そう経験がある訳ではない。

ましてや、本気で好きだと思ったのは、綾芽であるのは彼も同じである。

大したアドバイス等、出来よう筈もない。

しかし、彼等を心から応援したいと思っているのは事実である。

「綾芽の事を諦めるつもりはないんでしょう?だったら、葛城さんの思う様にやればいいんです!!」

少し飲み過ぎたのか、いつになく熱弁を揮う莉玖。

こんな姿を見たら、幼馴染達も吃驚するだろう。

それくらい普段の彼は静かである。

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