お嬢様♡レッスン
第13章 お嬢様の休日
幾つかのアトラクションをひとしきり楽しんだ後、園内のレストランで食事をする。
本来なら特別な会員しか入れない場所で静かに食事をしたいところであるが、綾芽が『普通のデート』にこだわった為、高月はそれを諦めた。
「やはり、料理は白河が作る物の方が美味しいな…」
「白河さん?」
「執事の白河の父親の事だよ。綾芽ちゃんが食べてる食事は全て白河の親父さんが作ってるんだ」
「そうなんですね。…あっ、そうだ!皆にお土産を買って帰らなきゃ!」
「本気で言ってるの?何人居ると思ってるの?」
「そっか…じゃあ、葛城さんと執事の皆さんの分だけでも…」
綾芽がそう言うと、高月は彼女の手に自分の手を重ね握った。
「俺とデートしてるのに、他の男の事考えるの?イケナイ子だな」
そう言って妖しい笑みを浮かべる高月。
(ヤバっ!地雷踏んだ?ドSモード発動しちゃうの!?)
「そんな怯えた目をしないで?俺、綾芽ちゃんが嫌がる事はもう絶対にしないから…」
高月は握った綾芽の手を自分の口元へと運び、指先に口付ける。
その仕草に綾芽の心はドキッと跳ねる。
高月の様な美形の男にそんな事をされれば、それは当然の事だろう。
周囲の女性達は先程から、彼の事をチラチラと見ている。
それが何とも落ち着かない。
しかし、高月は綾芽のことしか見ていなかった。
高月の唇が『今は俺だけを見て』と動いたが、綾芽はそれには気付いていなかった。
本来なら特別な会員しか入れない場所で静かに食事をしたいところであるが、綾芽が『普通のデート』にこだわった為、高月はそれを諦めた。
「やはり、料理は白河が作る物の方が美味しいな…」
「白河さん?」
「執事の白河の父親の事だよ。綾芽ちゃんが食べてる食事は全て白河の親父さんが作ってるんだ」
「そうなんですね。…あっ、そうだ!皆にお土産を買って帰らなきゃ!」
「本気で言ってるの?何人居ると思ってるの?」
「そっか…じゃあ、葛城さんと執事の皆さんの分だけでも…」
綾芽がそう言うと、高月は彼女の手に自分の手を重ね握った。
「俺とデートしてるのに、他の男の事考えるの?イケナイ子だな」
そう言って妖しい笑みを浮かべる高月。
(ヤバっ!地雷踏んだ?ドSモード発動しちゃうの!?)
「そんな怯えた目をしないで?俺、綾芽ちゃんが嫌がる事はもう絶対にしないから…」
高月は握った綾芽の手を自分の口元へと運び、指先に口付ける。
その仕草に綾芽の心はドキッと跳ねる。
高月の様な美形の男にそんな事をされれば、それは当然の事だろう。
周囲の女性達は先程から、彼の事をチラチラと見ている。
それが何とも落ち着かない。
しかし、高月は綾芽のことしか見ていなかった。
高月の唇が『今は俺だけを見て』と動いたが、綾芽はそれには気付いていなかった。