テキストサイズ

お嬢様♡レッスン

第100章 再会

しかし、ふと廻りを見れば、ここは車の中。

誰が近くを通るかも分からない。

それに、あまり遅くなると彼等が自分を探し始めるかも知れない。

そう思うと素直に頷けない綾芽であった。

「ここで…ですか?誰かが来るかも知れないですし…」

「私と一つになるのは、お嫌ですか?」

「そんな事言ってません!でも…恥ずかしくて…」

「貴女のお身体は誰にも見せない様に致しますっ!ですから…」

切なそうに歪められた眉。

縋るような瞳。

こんな葛城を見るのは、初めてだ。

それだけ、彼を心配させ、不安にさせたのだと思うと、心が苦しい。

繋がる事で、彼の不安が解消されるのであれば。

そう思うと、頷いてあげたい。

しかし、時間がない。

「葛城さん…。あまり時間がないの…。9時までには戻らないと…」

「彼等の所に戻ってしまわれるのですか?」

「ごめんなさい…」

「行かせません!」

葛城は語気を強めてそう言うと、綾芽の腕を自分のネクタイで縛り上げ、彼女のショーツを剥ぎ取った。

「葛城さん!?」

下半身を露わにされ、綾芽は慌てて身を起こす。

「戻って何をするのです?また、彼等に抱かれるのですか?」

「な…何を?」

今まで見た事のない、葛城の黒い表情に、綾芽は狭いシートの上を後ずさった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ