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お嬢様♡レッスン

第100章 再会

「やぁ…ん…かつ…らぎ…さ……私…戻らないと…」

葛城に中を穿たれ意識が飛びそうになりながらも、綾芽は頑なにそう言った。

彼女の意志は固く、引き留められない事を悟ると、葛城は彼女の中から自分を引き抜こうと腰を引く。

すると『駄目』と言って綾芽が彼の腰に脚を絡めた。

「そのままなんて…駄目です。葛城さんにも…イッて欲しいの…」

そう言って綾芽は葛城を見つめる。

その言葉に葛城は深い溜息を吐いた。

「貴女は…どうしてっ…そんなに…私の心を…掻き乱すのですか?」

綾芽の中を穿ちながら、葛城は尋ねる。

「そんなっ…つもりはっ!」

「私を…受け入れて…下さるのに……。どうして…傍に居て…下さらないのですっ!?」

「ごめ…なさい…。私っ…約束…したの…っ!フレデリクが…ここに…居る間は…傍に居るってっ…」

葛城は尚も腰を打ち付けながら、続けた。

「誰…なのです?その…『フレデリク』とやらは?」

「この邸の…主人の弟さ…な…のっ。お母様とっ…早くに…死に別れた…みたいでっ。寂しそうでっ…放っておけ…ないの…」

「私も…寂しいのですが…?」

「それは…分かってますっ!でもっ…私はっ…必ず…貴方の元へ…帰りますっ!だからっ…!!」

「だから?」

「今だけ…。この夏の…間だけは…彼の…傍に…居させて…下さいっ!!」

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