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お嬢様♡レッスン

第101章 話合

「冗談だよ。きちんとキミの事は日本に帰す。最初からそのつもりだったんだから、安心して?」

「…有難うございます」

「フレデリクも、ね?彼女が居てくれる間に沢山素敵な思い出を作ろう」

「はい…、兄さん」

「それじゃあ、綾芽。彼に伝えておいてくれるかい?僕はいつでもいいからと。暫くはここに居るつもりだから」

「ロンドンに帰らなくて良いんですか?」

「ああ、仕事ならここで出来ない訳でもないし。僕もヴァケイションを取る事にしたよ」

「そうなの?それじゃあ、また三人でエッチが出来るね!?」

兄が休みを取ると聞いて、無邪気に燥ぐフレデリク。

「ちょっ!フレデリクっ!何て事を!!」

フレデリクの言葉に綾芽が顔を真っ赤にして動揺する。

「フレデリク。彼女には婚約者が居るんだよ?僕達の相手が出来るわけないじゃないか…」

そう言ってウィリアムがフレデリクに目配せをする。

「そうか…そうだよね。勉強する為に此処に残ってくれるんだもんね。それじゃあ、僕が兄さんを独り占めだね?」

「ふふ、そうだね。僕もお前を独り占め出来る」

「………」

「どうしたの?綾芽、仲間に入れて欲しいの?キミがお強請りすれば、入れてあげなくもないけど?」

そう言って意地悪な微笑みを浮かべるフレデリク。

それがウィリアムがベッドで見せる笑みと重なって。

二人はやはり兄弟なのだと思った綾芽であった。

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