
お嬢様♡レッスン
第101章 話合
男二人と言うのが、何とも侘しい気がするが、そんな事には構わず、彼等は観光を楽しんだ。
崖から見下ろす海は青く美しかった。
「次に訪れる時は恋人と一緒に訪れたいものですね」
そう言って莉玖は笑った。
果たして、綾芽以上に愛せる人が見つけられるだろうか。
そんな事を思う。
しかし、いつまでも彼女にしがみ付いている訳にはいかない。
自分は従弟として彼女を見守ると決めたではないか。
莉玖は、自分の恋心をランズ・エンドの海へと沈めたのだった。
その儀式を葛城はじっと見守っていた。
そして莉玖に再び誓いを立てる。
「杜若…。私は絶対に綾芽様を手放しません。そして綾芽様を幸せに…いえ、綾芽様と一緒に幸せを積み重ねて生きたいと思います」
「そうしてあげて下さい。綾芽の事…宜しくお願いします」
そう言うと莉玖は葛城に頭を下げた。
葛城も莉玖に『有難う』と言って頭を下げる。
傍から見れば可笑しな日本人だと思われただろう。
しかし、顔を上げた二人の顔はどこか清々しかった。
莉玖はこのイングランドの最西端から新たなる一歩を踏み出したのだった。
崖から見下ろす海は青く美しかった。
「次に訪れる時は恋人と一緒に訪れたいものですね」
そう言って莉玖は笑った。
果たして、綾芽以上に愛せる人が見つけられるだろうか。
そんな事を思う。
しかし、いつまでも彼女にしがみ付いている訳にはいかない。
自分は従弟として彼女を見守ると決めたではないか。
莉玖は、自分の恋心をランズ・エンドの海へと沈めたのだった。
その儀式を葛城はじっと見守っていた。
そして莉玖に再び誓いを立てる。
「杜若…。私は絶対に綾芽様を手放しません。そして綾芽様を幸せに…いえ、綾芽様と一緒に幸せを積み重ねて生きたいと思います」
「そうしてあげて下さい。綾芽の事…宜しくお願いします」
そう言うと莉玖は葛城に頭を下げた。
葛城も莉玖に『有難う』と言って頭を下げる。
傍から見れば可笑しな日本人だと思われただろう。
しかし、顔を上げた二人の顔はどこか清々しかった。
莉玖はこのイングランドの最西端から新たなる一歩を踏み出したのだった。
