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お嬢様♡レッスン

第101章 話合

そして、事業の話から綾芽の話へと移り、本題に入って行く。

「今回はよく決断されましたね。婚約者を我々に預けて下さるとは」

そうにこやかにウィリアムが切り出す。

「いえ、出来る事でしたら、直ぐにでも連れて帰りたいのは山々ですが、こちらで学ぶ事も多いでしょうし、彼女の為を思えば当然の事です」

葛城も穏やかな笑みを浮かべながら、そう返した。

「心配ではありませんか?」

「私は彼女を信じておりますので」

ウィリアムと葛城の二人は、お互いに笑みは浮かべてはいるが、何となくピリッとした空気を放っており、莉玖はそれを感じていたたまれなくなる。

「彼女は、東乃宮の執事達が育て上げたレディです。貴方方が彼女に夢中になるのは、想定内です」

「そうですか」

「ええ。貴方方も彼女の素晴らしさを体感されたのでしょう?」

そう言って葛城はウィリアムとフレデリクをちらっと見る。

「ご存知でしたか」

「ええ。たっぷりと愛して下さった様で…」

「ちょっ!かつ…慎吾さん!?」

何を言い出すのかと、綾芽は葛城の言葉を遮る。

「本当の事でしょう?隠す事はありません。まあ、お茶の席で話す事ではありませんけどね」

そう言って葛城はお茶を一口含んだ。

「我々の仲を認めて下さるのですか?」

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