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お嬢様♡レッスン

第102章 溢れる想い

”パタン”と扉が閉まると、葛城は綾芽を抱き寄せた。

「やっと二人きりになれました」

そう言って、綾芽をきつく抱き締める。

「暫くはまた、こうして貴女を抱き締める事が出来なくなるかと思うと、寂しくておかしくなりそうです…」

切なそうな葛城の声に、綾芽の心も切なくなってくる。

「綾芽…。今夜は寝かせませんよ?」

葛城は身体を離すと、そう言って妖しく微笑む。

彼の艶やかな笑みに、綾芽の身体の奥からとろりと何かが溢れ、彼女の下着を湿らせた。

それと同時に、彼に呼び捨てにされた事に大きな喜びを感じる。

「やっと…、呼び捨てにして下さいましたね…」

「ちょっと照れますが…」

そう言ってはにかむ葛城に綾芽の胸がキュンと疼く。

「慎吾さん…。大好きっ!」

彼女は抑えきれない想いを彼にぶつける様に、ぎゅっと彼に抱きついた。

「おや?『大好き』だけですか?愛してはいないのですか?」

葛城はそう言うと、綾芽の顔を覗き込む。

「もう!そんな言い方…。意地悪ですね!」

綾芽は少し頬を膨らませながら、葛城のネクタイに手を掛けると、それを引き寄せ彼に口付ける。

「愛しているに決まってるじゃないですか!」

唇を離した綾芽が拗ねた様にそう言うと、葛城はもう我慢が出来なかった。

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