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お嬢様♡レッスン

第103章 暫しの別れと新しい関係

「仕事の邪魔はしないよ。駄目?」

しかし、二人がロンドンに居てくれるのは、彼にとっても都合が良い事には変わりはない。

綾芽の教育の為にも、ロンドンで過ごす方が便利ではある。

(郊外に家を借りるか…)

「分かったよ。でも、ウチの邸ではなく、郊外に二人の為に家を借りよう」

ウィリアムは彼等を呼び寄せる事に決めた。

「え?何で?」

「邸の中だと使用人の目があるからね。キミ達と愛し合えないだろ?」

そう言ってウィリアムは綾芽とフレデリクの肩を抱き寄せる。

綾芽はウィリアムの言葉に、数日前の出来事を思い出して、頬を染めた。

「あれれ?綾芽、顔が赤いよ?ひょっとして思い出したの?」

顔を赤くして俯く綾芽の顔を覗き込み、フレデリクが揶揄う。

「もう!揶揄わないで!」

「綾芽ってばエッチだね?」

「フレデリクに言われたくないわ!」

じゃれ合う二人をウィリアムが笑って見守る。

三人の新たなる関係は始まったばかりである。

「休暇の間に手配しておくから、とりあえずペンザンスに戻ろうか」

ウィリアムの言葉に二人は頷き、彼等は一路、ペンザンス郊外の邸へと帰る事にした。

フレデリクは三人で過ごす約一カ月半と言う期間の事を思い、心を躍らせるのだった。

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