お嬢様♡レッスン
第104章 Equilateral Triangle of Love
綾芽はフレデリクのサポート役に徹する事にしたのだ。
フレデリクはウィリアムに抱かれた事はあるが、抱いたのは綾芽だけだ。
彼の手順を知っているのは、自分だけ。
だから、彼の呼吸に併せて動けばいい。
時には手本を見せながら。
これはフレデリクのレッスンでもあり、自分のレッスンでもある。
お互いの経験値を上げる為の大切なレッスンなのだと綾芽は思って臨んだ。
しかし、フレデリクは少しイライラしていた。
自分は綾芽の事だって、気持ち良くさせたいのだ。
綾芽は自分の事をなおざる傾向がある。
多分、自分が未熟なせいもあるだろう。
不甲斐ない自分に腹が立つ。
綾芽が自分に兄を悦ばせる為のテクニックを伝えようとしてくれているのは分かる。
だが、綾芽を抱けるのは決められた期間だけなのだ。
彼女が伝えようとしている事を受け取りたいと思う自分と、彼女を愛したいと思う自分との間で心が揺れる。
兄はどう思っているのだろうか。
フレデリクは兄への口付けを止め、彼の顔をじっと見つめた。
「どうしたの?フレデリク?」
訝し気にフレデリクを見つめるウィリアム。
「ゴメン。兄さん。僕、兄さんの事を愛しているよ。でも…綾芽の事も愛してる。綾芽と過ごせるのはあと、1カ月程だから…。僕は綾芽をいっぱい気持ち良くさせたいんだ…」
フレデリクはウィリアムに抱かれた事はあるが、抱いたのは綾芽だけだ。
彼の手順を知っているのは、自分だけ。
だから、彼の呼吸に併せて動けばいい。
時には手本を見せながら。
これはフレデリクのレッスンでもあり、自分のレッスンでもある。
お互いの経験値を上げる為の大切なレッスンなのだと綾芽は思って臨んだ。
しかし、フレデリクは少しイライラしていた。
自分は綾芽の事だって、気持ち良くさせたいのだ。
綾芽は自分の事をなおざる傾向がある。
多分、自分が未熟なせいもあるだろう。
不甲斐ない自分に腹が立つ。
綾芽が自分に兄を悦ばせる為のテクニックを伝えようとしてくれているのは分かる。
だが、綾芽を抱けるのは決められた期間だけなのだ。
彼女が伝えようとしている事を受け取りたいと思う自分と、彼女を愛したいと思う自分との間で心が揺れる。
兄はどう思っているのだろうか。
フレデリクは兄への口付けを止め、彼の顔をじっと見つめた。
「どうしたの?フレデリク?」
訝し気にフレデリクを見つめるウィリアム。
「ゴメン。兄さん。僕、兄さんの事を愛しているよ。でも…綾芽の事も愛してる。綾芽と過ごせるのはあと、1カ月程だから…。僕は綾芽をいっぱい気持ち良くさせたいんだ…」