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お嬢様♡レッスン

第104章 Equilateral Triangle of Love

「キミを心ゆくまで堪能させて欲しいな」

ロートマン兄弟の声がユニゾンする。

その声が余りにもぴったりとシンクロしていたので、綾芽は大きな目をぱちくりとさせた。

そして、その言葉の意味を理解すると、鼓動が急激に速まり、彼女の全身を紅く染め上げた。

その様子がおかしくかったのか、ウィリアムは思わず吹き出してしまう。

「ふっ…」

そして彼に釣られる様に、フレデリクも笑い声を上げる。

「ふふふっ!」

「やはり兄弟だね。考えている事が同じとは…」

顔を見合わせてひとしきり笑った後、ウィリアムがそう言った。

「ふふっ!そうだね。綾芽、異論はないよね?」

フレデリクは兄の言葉に同意すると、笑顔で綾芽に向き直ると、彼女に尋ねる。

「二人が…そう言うのなら…」

「綾芽?真っ赤だよ?想像しちゃった?」

フレデリクが揶揄う様にそう言うと綾芽は更に顔を赤く染めた。

「それじゃあ、期待に応えなければならないね?」

ウィリアムも彼女を揶揄う様にそう言って笑う。

綾芽は身を小さく縮こまらせながら、『お手柔らかにお願いします』と小さな声で言った。

「さぁ?どうだろうね?フレデリクは、まだ加減が分かっていないから、キミを抱き潰してしまうかも知れないね?」

「兄さん!僕、そんな酷い事しないよ!!」

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