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お嬢様♡レッスン

第108章 Lesson19♥観劇してみましょう

「そうなんだ。英国よりも古い歴史を持っているのにね…」

言われてみれば、そうである。

日本が頂きに仰ぐ天皇家は、世界で最も長く続いている王室であると言われている。

英国の衛兵は陸軍管轄であるが、日本の皇居を警護するのは警察庁付属の皇宮護衛官である。

彼等は自衛隊員でもなければ、警察官でもない、特殊な存在なのである。

そんな事はさておき、綾芽達は交代式を見学すると、パーク内の湖の見える場所にシートを広げ、パンに思い思いの具材を挟むと、ランチを楽しんだ。

鳥の鳴き声、噴水の音。

時折肌を滑る風が心地好い。

彼等は自分達の好きな本を広げた。

彼等はゆったりとした時間を楽しむと、夜の観劇の為に郊外の家へと戻り支度をする事にした。

綾芽はシャワーを浴び、ドレスに着替えると、フレデリクの着付けが終わったヘンリーに髪を結って貰う。

ロンドンの邸宅に来てから、ヘンリーは日々、主人に感謝をする様になり、今までの事を深く反省していた。

彼は綾芽の髪を結いながら、これまでの事を反省し、詫びる。

初めて会った時に彼女の肌に触れ、淫らな行いをした事。

彼女の肌に溺れ、無理矢理身体を拓かせた日々の事。

彼の詫びの言葉を綾芽は笑って許した。


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