
お嬢様♡レッスン
第108章 Lesson19♥観劇してみましょう
フレデリクは、兄の気遣いに感謝した。
ウィリアムとて綾芽と一緒に時を過ごしたい筈である。
幾ら仕事で会う機会があるとは言え、その時には恋人として過ごす事は出来ないのだから。
彼等にそんな想いを知らない綾芽は、始終ご機嫌でニコニコし、歴史ある劇場の内装や雰囲気に興奮していた。
「綾芽、あまりキョロキョロしないの!レディらしく落ち着きなよ」
フレデリクにそう窘められ、綾芽は燥ぎ過ぎた事を反省した。
これではフレデリクの方が年上みたいではないか。
急に大人しくなった綾芽に気付いたフレデリクは彼女の方を見ると、顔を紅く染め、パンフレットに視線を落としている。
そんな彼女を見て口元を緩めるフレデリク。
(僕に注意されて恥じているのか。ふふっ。可愛いんだから…)
いつもは彼女の方が大人で、自分に色々な事を気付かせてくれるが、今日は場慣れしているせいか、自分の方が優位に立っている様だ。
フレデリクが綾芽の手を取ると、プログラムが始まるブザーが鳴り響き、照明が落ちた。
彼等は手を繋いだまま、舞台へと視線を移す。
第一幕は二人の出会いの場面だ。
プリマの繊細な舞に魅了された綾芽は舞台に釘付けとなる。
ウィリアムとて綾芽と一緒に時を過ごしたい筈である。
幾ら仕事で会う機会があるとは言え、その時には恋人として過ごす事は出来ないのだから。
彼等にそんな想いを知らない綾芽は、始終ご機嫌でニコニコし、歴史ある劇場の内装や雰囲気に興奮していた。
「綾芽、あまりキョロキョロしないの!レディらしく落ち着きなよ」
フレデリクにそう窘められ、綾芽は燥ぎ過ぎた事を反省した。
これではフレデリクの方が年上みたいではないか。
急に大人しくなった綾芽に気付いたフレデリクは彼女の方を見ると、顔を紅く染め、パンフレットに視線を落としている。
そんな彼女を見て口元を緩めるフレデリク。
(僕に注意されて恥じているのか。ふふっ。可愛いんだから…)
いつもは彼女の方が大人で、自分に色々な事を気付かせてくれるが、今日は場慣れしているせいか、自分の方が優位に立っている様だ。
フレデリクが綾芽の手を取ると、プログラムが始まるブザーが鳴り響き、照明が落ちた。
彼等は手を繋いだまま、舞台へと視線を移す。
第一幕は二人の出会いの場面だ。
プリマの繊細な舞に魅了された綾芽は舞台に釘付けとなる。
