
お嬢様♡レッスン
第109章 葛城の憂鬱
「貴女は他の役員の方にもマッサージをして差し上げているのですか?」
何を言っても引き下がろうとしない須藤に呆れながらも、あくまでも紳士的な態度は崩さないよう努めて葛城が尋ねる。
「え?まさかぁ~!葛城取締役にだけ特別ですぅ」
葛城に気に入られようと必死な須藤は、彼が特別なのだと強調するように、そう答える。
男は『貴方だけが特別なのよ』と言う態度を見せると喜ぶのを彼女は経験で知っていた。
唯、男の方も『誰でも』と言うわけではない。
今まで、ちやほやされて生きて来た彼女はその辺りを知らない。
「他の役員の方にしていない事を私がして頂く訳には参りません。私に”特別”扱いは不要です!」
「ええ~?でもぉ…」
葛城の言葉を受けても尚、須藤はまだ引き下がらない。
きっと彼は他の役員達と比べて若いから、遠慮をしているに違いない。
(それとも恥ずかしいのかしら?)
どこまでも人の気持ちを推し量れない残念秘書、須藤。
それならと、葛城は彼女に用を言いつける事にした。
「それでは、貴女にお願いしたい事があります。頼まれてくれますか?」
そう言って微笑む葛城。
須藤ひとみは、葛城に『お願いしたい事』と言われワクワク、ドキドキしながら目を輝かせる。
「本日、社長はお見えですか?お話がしたいのですが、社長がどちらにいらっしゃるかご存知ですか?」
「ええとぉ、お調べしますので、ちょっと待っていて下さいますかぁ?」
何を言っても引き下がろうとしない須藤に呆れながらも、あくまでも紳士的な態度は崩さないよう努めて葛城が尋ねる。
「え?まさかぁ~!葛城取締役にだけ特別ですぅ」
葛城に気に入られようと必死な須藤は、彼が特別なのだと強調するように、そう答える。
男は『貴方だけが特別なのよ』と言う態度を見せると喜ぶのを彼女は経験で知っていた。
唯、男の方も『誰でも』と言うわけではない。
今まで、ちやほやされて生きて来た彼女はその辺りを知らない。
「他の役員の方にしていない事を私がして頂く訳には参りません。私に”特別”扱いは不要です!」
「ええ~?でもぉ…」
葛城の言葉を受けても尚、須藤はまだ引き下がらない。
きっと彼は他の役員達と比べて若いから、遠慮をしているに違いない。
(それとも恥ずかしいのかしら?)
どこまでも人の気持ちを推し量れない残念秘書、須藤。
それならと、葛城は彼女に用を言いつける事にした。
「それでは、貴女にお願いしたい事があります。頼まれてくれますか?」
そう言って微笑む葛城。
須藤ひとみは、葛城に『お願いしたい事』と言われワクワク、ドキドキしながら目を輝かせる。
「本日、社長はお見えですか?お話がしたいのですが、社長がどちらにいらっしゃるかご存知ですか?」
「ええとぉ、お調べしますので、ちょっと待っていて下さいますかぁ?」
