
お嬢様♡レッスン
第109章 葛城の憂鬱
「もぉ~!いらっしゃるじゃないですかぁ」
そう言って入って来たのは須藤だった。
その後ろから警備の制服を来た男性も遅れて入って来る。
(警備員に開けさせたのか…。成程、それに気付かない程、愚かではないと言う事ですね)
「どうやら、お倒れになっていた訳ではないようですね。それでは失礼します」
警備の男性は、葛城が普通に仕事をしているのを確認すると、そう言って部屋を出て行った。
「倒れる?誰が?」
「もぉ~!!お返事がないからぁ、倒れていらっしゃるんじゃないかと思ってぇ、警備さんに頼んだんですぅ」
そう言うと須藤は葛城に歩み寄り『わっ』と抱き付く。
「すっごく心配したんですからぁ…」
そう言って葛城の袖を掴んでグスグスと鼻を啜る須藤。
葛城は、返事をしないだけで何故そうなるのか理解出来なかったが、取り敢えず吃逆を上げる須藤を落ち着かせようと、彼女をソファに促した。
葛城は廊下に出ると給湯室へ行き、須藤の為にお茶を淹れと役員室へと戻る。
「これでも飲んで落ち着きなさい」
そう言うと葛城は静かにカップを須藤の前に置いた。
その手慣れた流麗な仕草に、須藤は泣くのも忘れて見惚れる。
そう言って入って来たのは須藤だった。
その後ろから警備の制服を来た男性も遅れて入って来る。
(警備員に開けさせたのか…。成程、それに気付かない程、愚かではないと言う事ですね)
「どうやら、お倒れになっていた訳ではないようですね。それでは失礼します」
警備の男性は、葛城が普通に仕事をしているのを確認すると、そう言って部屋を出て行った。
「倒れる?誰が?」
「もぉ~!!お返事がないからぁ、倒れていらっしゃるんじゃないかと思ってぇ、警備さんに頼んだんですぅ」
そう言うと須藤は葛城に歩み寄り『わっ』と抱き付く。
「すっごく心配したんですからぁ…」
そう言って葛城の袖を掴んでグスグスと鼻を啜る須藤。
葛城は、返事をしないだけで何故そうなるのか理解出来なかったが、取り敢えず吃逆を上げる須藤を落ち着かせようと、彼女をソファに促した。
葛城は廊下に出ると給湯室へ行き、須藤の為にお茶を淹れと役員室へと戻る。
「これでも飲んで落ち着きなさい」
そう言うと葛城は静かにカップを須藤の前に置いた。
その手慣れた流麗な仕草に、須藤は泣くのも忘れて見惚れる。
