
お嬢様♡レッスン
第109章 葛城の憂鬱
そして、彼はパソコンへのモニターへと視線を移すと資料の作成へと戻って行く。
しかし、須藤が部屋を出て行く気配が一向にやって来ない。
「……?」
葛城が不振に思って顔を上げると、須藤はまだ応接セットのソファに座りお茶を飲んでいた。
(就業時間だと言う意識がないのか?)
ここまで酷いとは。
どうしてこんな風になってしまったのか。
この会社をグループの傘下にしたのは誰なのだろうか。
それも調べる必要があるのかも知れない。
葛城はそう思った。
この会社は、社長が一代で築いた会社で、彼は今も現役で、自らが営業に出向いている。
彼は忙しく飛び回っている為、社内の事は他の者達に任せきりになっている様だ。
幾ら社員を信頼しているとは言え、自分の会社に対し、それは余りにも無責任ではないだろうか。
彼の目が届かない事をいい事に、社員達は好き放題の様である。
売り上げを上げる事は勿論重要な事であるが、経営者は目標を達成する為にはどうすれば効率良くそれに到達出来るかを考えなければならない。
幾ら必死に社長が働いたとしても、それを食い潰すだけの社員が居たのでは、効率が悪い。
これは早急に手を打たなければ。
彼はファイルを作成すると、その資料を社長宛てにメールで送付する。
先ずは社内で何とか改善する気があるのかどうか。
それをトップの者に尋ねてみなくてはならない。
しかし、須藤が部屋を出て行く気配が一向にやって来ない。
「……?」
葛城が不振に思って顔を上げると、須藤はまだ応接セットのソファに座りお茶を飲んでいた。
(就業時間だと言う意識がないのか?)
ここまで酷いとは。
どうしてこんな風になってしまったのか。
この会社をグループの傘下にしたのは誰なのだろうか。
それも調べる必要があるのかも知れない。
葛城はそう思った。
この会社は、社長が一代で築いた会社で、彼は今も現役で、自らが営業に出向いている。
彼は忙しく飛び回っている為、社内の事は他の者達に任せきりになっている様だ。
幾ら社員を信頼しているとは言え、自分の会社に対し、それは余りにも無責任ではないだろうか。
彼の目が届かない事をいい事に、社員達は好き放題の様である。
売り上げを上げる事は勿論重要な事であるが、経営者は目標を達成する為にはどうすれば効率良くそれに到達出来るかを考えなければならない。
幾ら必死に社長が働いたとしても、それを食い潰すだけの社員が居たのでは、効率が悪い。
これは早急に手を打たなければ。
彼はファイルを作成すると、その資料を社長宛てにメールで送付する。
先ずは社内で何とか改善する気があるのかどうか。
それをトップの者に尋ねてみなくてはならない。
