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お嬢様♡レッスン

第109章 葛城の憂鬱

片手で葛城の手を捉えながら、もう片方の出て、自分のブラウスの釦を外し、谷間を露わにする須藤。


ここまですれば、葛城も男だ。

反応しない筈がない。


彼女はブラウスの釦を全て外し終えると、そのてを葛城の脚の間へと滑らせていく。

(きっと、ひとみを抱きたくて固くしてる筈だわ…)

そう思っている須藤は、彼のそこを撫で擦る様に手を動かすが、そこに熱い芯が感じられない。

(えっ!?…どう…して…?ひとみがこんなエッチな恰好して誘ってるのに、反応がないの!?)

動揺した須藤は、驚きの眼差しで葛城を見る。

我慢の限界寸前の葛城は、頬を引き攣らせながらも笑顔を作ると『下りて下さい』と言った。

「な…なんでぇ?」

「私は貴女の様な安っぽい女性には興味がありません。私には心から愛し、お慕いしている女性がいます」

そう言いながら葛城は、須藤の緩んだ手の下から自分の手を引き抜くと、彼女の腰を持ち自分の膝の上から下ろす。

「私がここに居るのはその方の為。貴女と遊んでいる暇はありません。これ以上、私の仕事の邪魔をするのであれば、貴女を解雇しますが宜しいですか?」

葛城はそう言うと冷ややかな瞳で、須藤を見る。

そこには明らかに侮蔑の色が滲んでいた。

(なっ!何なの?何で?ひとみがここまでしているのに、何でそんな事を言うの?何でそんな瞳で見るの?)

葛城の冷たい視線を浴びながら、須藤は彼の足元に崩れる様にして座り込んだ。

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