お嬢様♡レッスン
第111章 葛城の改革
「そうですね。個々の士気が高まれば、おのずと全体の士気が高まります。会社としては、全体の評価が社会的には重要である為、そこばかりを追求してしまう。しかし、それでは人は中々育っていきません」
総務部長の言葉に頷きながら、葛城は彼に手を差し伸べる。
「期待しております。一緒に会社を発展させていきましょう」
葛城がそう言うと、総務部長は彼の手を握り、二人は固い握手を交わした。
「高橋人事部長?貴方は如何ですか?」
総務部長の中村はそう言うと座ったままの人事部長に視線を流す。
高橋は、口元に笑みを浮かべると立ち上がり、『私もここが正念場だと思い、全力で頑張ります』と言って彼等の手を両手で包んだ。
「お二人の活躍を期待しております」
葛城はそう言うと、二人の顔を見ながら握った手に力を込める。
彼等とて、新入社員として入社をして来た時は、色々と希望や野望を持っていた筈である。
その彼等の心に、再び火が点った様だ。
これならば、まだこの会社は大丈夫。
葛城はそう思った。
後は、社員個々の教育だ。
やらなければならない事は山程ある。
仕事に没頭していれば、後ろ向きな事を考えずに済む。
それに、綾芽がいずれは背負うグループの一つだ。
妥協はしたくない。
退出していく高橋と中村の背中を見ながら、葛城はやっと一歩前進した事に安堵しながらも、気を引き締めるのであった。
総務部長の言葉に頷きながら、葛城は彼に手を差し伸べる。
「期待しております。一緒に会社を発展させていきましょう」
葛城がそう言うと、総務部長は彼の手を握り、二人は固い握手を交わした。
「高橋人事部長?貴方は如何ですか?」
総務部長の中村はそう言うと座ったままの人事部長に視線を流す。
高橋は、口元に笑みを浮かべると立ち上がり、『私もここが正念場だと思い、全力で頑張ります』と言って彼等の手を両手で包んだ。
「お二人の活躍を期待しております」
葛城はそう言うと、二人の顔を見ながら握った手に力を込める。
彼等とて、新入社員として入社をして来た時は、色々と希望や野望を持っていた筈である。
その彼等の心に、再び火が点った様だ。
これならば、まだこの会社は大丈夫。
葛城はそう思った。
後は、社員個々の教育だ。
やらなければならない事は山程ある。
仕事に没頭していれば、後ろ向きな事を考えずに済む。
それに、綾芽がいずれは背負うグループの一つだ。
妥協はしたくない。
退出していく高橋と中村の背中を見ながら、葛城はやっと一歩前進した事に安堵しながらも、気を引き締めるのであった。