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お嬢様♡レッスン

第112章 葛城の秘書教育

彼と出会った事で、自分はより上を目指す事が出来るようになった。

その事に須藤は感謝している。

橘もそれに気付けばいいのに。

そう思ったが、意固地になっている橘に何を言っても無駄であろう。

同僚のよしみで心配もしたが、もう橘の事は放っておこう。

須藤はそう思った。

二人はランチを終えると、パウダールームで化粧直しをし、午後の仕事へと戻る。

役員達が戻って来る5分前には戻り、戻って来たところでお茶を出す。

須藤は研修を受けてから、自分の担当の取締役の食や嗜好品の好みを調べた。

接待をされたり、する機会があれば、秘書である須藤も同行する事になるので、それを把握するのは簡単だった。

接待をする際には、相手側の好みに合わせ、接待そされる場合はこちら側の好みに合わせてお店が選ばれる。

過去に連れて行って貰った場所を想い出せば自ずと分かってくる事だ。

そしてランチの際に貰って来る領収書。

専務は大抵同じサイクルでランチのお店を回る。

月曜日は蕎麦屋。

火曜日は寿司屋。

水曜日はイタリア料理の店。

木曜日は中華料理の店。

金曜日はフランス料理の店。

特に注文がなければ、ランチで食べて来た物に併せた飲み物を一服か二服分だけ淹れる。

お店で食後のドリンクを飲んで来ている事が多いからだ。

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