
お嬢様♡レッスン
第113章 葛城の闘い
「彼はまだ若いですが、未来の総裁の秘書となる人物です。仕事ぶりは私が保証します」
そう言うと葛城は、黒崎の背に手を回し、副社長の傍へと促す。
「そ…そんな凄い方を私に…?」
黒崎が近付くと、副社長はおずおずと立ち上がった。
「いえ、私はまだ見習いの立場です。この度は副社長の胸をお借りするべく業務を色々と学ばせて頂く為に参りました」
黒崎はそう言うと、『ご指導を宜しくお願い致します』と言って再び深々と頭を下げる。
「まだ、彼は研修中の立場ですが、恐らくこの会社の秘書の誰よりも仕事は出来る筈ですよ。何といっても会長の秘書である白崎さん直々に叩きこまれておりますから」
葛城はそう言うと黒崎の肩に手を置き親し気な笑顔を見せる。
黒崎はそれに照れた様な笑顔を見せながら頭を掻いた。
「それでは黒崎、副社長を頼みましたよ?」
「はい。一生懸命頑張ります!それでは副社長、参りましょうか!」
そう言うと黒崎は、副社長の為に扉を開け、上司の後について役員室を出て行った。
そして、程なくして葛城に付く様に副社長に命じられた橘あかりが、葛城の下へとやって来る。
橘は突然の事に驚きはしたが、これはチャンスだとばかりに胸の中で喜んでいた。
これで誰に邪魔をされる事なく、葛城にアタックを掛けられる。
自分の都合の良い様に事が進んでいる。
やはり自分に思い通りにならない事はない。
橘はそう思った。
そう言うと葛城は、黒崎の背に手を回し、副社長の傍へと促す。
「そ…そんな凄い方を私に…?」
黒崎が近付くと、副社長はおずおずと立ち上がった。
「いえ、私はまだ見習いの立場です。この度は副社長の胸をお借りするべく業務を色々と学ばせて頂く為に参りました」
黒崎はそう言うと、『ご指導を宜しくお願い致します』と言って再び深々と頭を下げる。
「まだ、彼は研修中の立場ですが、恐らくこの会社の秘書の誰よりも仕事は出来る筈ですよ。何といっても会長の秘書である白崎さん直々に叩きこまれておりますから」
葛城はそう言うと黒崎の肩に手を置き親し気な笑顔を見せる。
黒崎はそれに照れた様な笑顔を見せながら頭を掻いた。
「それでは黒崎、副社長を頼みましたよ?」
「はい。一生懸命頑張ります!それでは副社長、参りましょうか!」
そう言うと黒崎は、副社長の為に扉を開け、上司の後について役員室を出て行った。
そして、程なくして葛城に付く様に副社長に命じられた橘あかりが、葛城の下へとやって来る。
橘は突然の事に驚きはしたが、これはチャンスだとばかりに胸の中で喜んでいた。
これで誰に邪魔をされる事なく、葛城にアタックを掛けられる。
自分の都合の良い様に事が進んでいる。
やはり自分に思い通りにならない事はない。
橘はそう思った。
