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蝶の様に麗しく

第3章 2話

腕を捕まられた総司は、戸惑いを見せるもすぐに笑みを作って言う。

「い、嫌だなぁ……何でもありませんよ。ただちょっと飽きちゃっただけですから」

飽きちゃった?
あの総司が?
あり得ぬ……土方副長に怒られては、さらなぬ悪巧みをしようとするのに。

「……嘘だろう、総司」

「!」

不思議だ……有り有り分かる嘘を突かれただけで、俺はなんだか嫌な気分になるー

俺は片手を腕から離し、総司の後頭部を固定しもう片方の手で総司の顎を上に向かせた。

総司の目が見開かれる。

「総司、言わないのならこうするぞ」

「っ、一く……んぁ!」

俺は総司の唇を塞いだ。
悔しかった。

なぜ話してくれるのか……話したくないのか?
俺は総司の理性を奪うように口付けし、優しく押し倒すと首筋に舌を這わせた。

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