
君は少しも悪くない。たぶん
第2章 いま
そりゃ…溜まってましたよ。
前の人が、いきなり居なくなって。
仕事上会うけど、いつも目を反らされて。
しかも、彼は新しい人と。デキてる。
なんて、思い出していたら
「カズ、挿れて、良い?」
潤にゆっくりと尋ねられた。
どうしよう。
俺は、まだ前の人に未練がある。
でもきっと、彼は…もう帰ってこない。
「いいよ」
やけくそで言ったことに気づいたのか、潤が心配そうに覗きこんだ。
「分かった。優しくするね。」
潤は白濁液を指に絡ませて、俺の後ろに触れた。
「いたいっ!!」
予想外の痛み。
「カズ…もしかして、後ろ、バージン?」
「そうだよ…」
絶句している潤。そりゃ俺達の関係を知ってたら、そうなるよな。
徐々に中に入ってくる、潤の指。
痛みを和らげるために、潤は俺の乳首を愛撫した。
「んっ…いた…いっ、けど…」
「けど、何?」
「あっ…潤っ…」
「何?いってくんなきゃ、分かんない。」
潤の、意地悪。
「あっ!!」
突然、変な感覚に襲われた。
「カズはここかー」
潤が同じ所ばかり、執拗に攻めてくる。
「あっ、あっ…じゅっんっ!!」
一気に、イキそうになる。
「まだ、イクなよ?」
潤のSモードが、ONになった。
