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誰かお願いつかまえて

第1章 私ってやつは



璻はともかく、大地が私の手首つかんでる!!!!!!!!


落ち着け、自分。落ち着くんだ。


『どこって……未来たちのところ』

何気ない風を装ってそう言った…つもり。
大丈夫かな?


「あそこ戻れると思ってんの?もうお前の席ねーだろ」

「積もる話もあるし、料理もこっちのが多いからこっちにいろよ」



大地がそう言うなら!!!
というのを飲み込む。

『じゃあ…こっちにいよう!』

私は上げかけた腰をまた下ろした。



「じゃ、カンパーイ!!」

「「「カンパーイ!」」」

みんなグラスをあてるとすぐに飲みだした。


(あー…失敗だったかも)

私の中で一般的に男の人はお酒が強いイメージで、そして私はとてつもなく弱い。この1杯を飲み干すのにどれだけかかるかな…あはははは(汗

少しだけ酒に口をつけ、料理に手を出し始めると幹事をやってくれているやつらが戻ってくる。

「お、ガンガン食えよ?」

「遼(リョウ)、幸村なら言われなくても食うよ」

口に入っているのを飲み込んで言い返した。

『大食いで悪うございましたー』

べーっと舌を出すと笑われる。

「遼、英雄(ヒデオ)、正面空いてるから座れよ」

璻のすすめで2人はで私と璻の正面に座った。

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