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誰かお願いつかまえて

第7章 家庭崩壊……?




聞きなれた声は隣から聞こえた。


「幸村は今日ちょうどあの三浦さんのところで認められてきたところなんです!引継ぎって言ったって
たくさんのお客様と関わってきている分、長いものになります!

…何より、幸村の代わりが務まるやつなんて、いません!」





川端……









「幸村の能力を買っていただくのは結構ですし、実際それに見合った力もあります。

ですがまだまだ一人前ではありませんし、幸村にいなくなられると非常に困ります」




岡崎さんまで……












「三浦さんのところ、取れたのか!

それは大きいな……


幸村にはチャンスになると思っていたけど、今回は日本に残るってことでいいか、幸村?」




『はい!!』


部長に即座に返事をした。



(よかった…納得してくれた…)



「そういうことで今回は貸せないな…
力になれなくてすまんね」



部長のひとことに首を振る由香梨。


「いえいえ!…残念だけど、またの機会にするね、波香。

――それでは皆さん、お騒がせしました」



ペコッと頭を下げて去っていく由香梨を追いかけた。




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