誰かお願いつかまえて
第7章 家庭崩壊……?
――岡崎優也side――
まさか、柏木さんがあんなことを言うとは思わなかった。
俺と川端の方を見て笑ってたし、完璧に騙された。
もとからイタリアに連れていく気なんてなかったな!?
…俺、幸村のこと、少し急かしすぎたか?
いきなりベタベタされたらそりゃ引くか…
川端がちゃんと考え出すまでは動けないかもな…
幸村はちゃんと仕事とプライベート分けるタイプだし、もう少し慎重にいかないと…
…俺が我慢できれば、だけどな…
突然彼女がいなくなるかもしれないということを見せつけられたからか、
浮かれていた気持ちを引き締めて仕事に取りかかれそうだった。