誰かお願いつかまえて
第8章 持つべきものは………
『……見ないよ。見たくないもん。
ねぇ、ユズ?
どんなに相手のことを大事に想っても
よく知っていても、
拒絶されることだって
あるんだよ?』
少し無理やりだったかな?
そう思いながら笑って残りのビールを飲み干した。
「幸村、お前……大地のこと…」
『それはもういーの!なんか璻も心配してくれて連絡してきてくれたけど、関係ないから』
「俺ら、大地から話聞いたとき、てっきりお前とそうなると思ってたんだ……だから……」
うん、私も少しは希望があると思ってたんだけどね…
バン!!!!!
ユズがすごい勢いで机に手をついて立ち上がった。
「2人して話を進めない!!!遼、説明して!!」