
誰かお願いつかまえて
第9章 女たちの戦い
なんてことをなんて格好で言い出すの、この子は!
可愛らしい下着の上から決して小さくない膨らみを
触っている。
もう、この子なんなの!?
『胸、あるじゃん!何言ってんの?!
腕や脚だって長いし、そのくらいの身長の方が男は喜
ぶんだから!』
「で、でも!!
……幸村さんの方が……………ゆ、ゆゆ」
どうしたの、南ちゃん……
「ゆ、豊かでいらっしゃいます……」
……はぁ!?
『南ちゃん……顔真っ赤。
ていうかほんと、何言ってんの?
豊かって………そんなこと初めて言われたけど
要するにコレって脂肪の塊だよ?』
「………もういいです。豊かな人には分かりませんから」
『もう、豊かってやめてよ!』
膨れたままの南ちゃんを笑いながら自分のロッカーに触れたときだった―――
