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誰かお願いつかまえて

第2章 仕事人間





『だから、1人でカラオケに行ったって言ってるじゃないですか』

正面の2人の目をまっすぐ見て答える。嘘はついてないから堂々としてられる。
なぜか川端にため息をつかれて睨まれる。

「…一体何時間いたらそんな声になるんだよ」

『8時から22時?』

「それ仕事より長いじゃないか。というか12時間も1人で歌い続けられるとは思えないぞ」

岡崎さんはいつもと同じ笑顔…なのだが口調が少し固くなってきているような…

『そりゃ、ぶっ通しってわけじゃないですよ?休み休みです。』

「あくまでシラをきるつもりか…
岡崎さん、いいですか?」

何が?と思ったけど、岡崎さんは何か知っているふうに頷く。


「俺と岡崎さんが気になってんのは


声だけじゃなくて、



その腫れ上がった目だよ!」





(バレてたの…!?)


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