誰かお願いつかまえて
第3章 恋愛相談??
――周りのお客さんたちの刺すような視線で我に返った私たちは、すっかり冷めてしまった料理を笑いながら食べた。
「…すみません
私、取り乱してしまって…」
『ううん!いいの!
南ちゃんが私のために一生懸命になってくれて嬉しかった…
こんなにかわいくて面白い子、南ちゃんぐらいだよ』
そう言うと南ちゃんは固まってしまった。
「…わたし、面白い、ですか?」
なぜか、とても不安そうな顔をしている。
『すぐ真っ赤になっちゃう南ちゃんはすっごく可愛いよ!
そんな子が告白みたいにお昼誘ってきたり、私みたいな人のこと褒めたり、ちょっとズレてるところが面白いよ!
もちろん、悪い意味じゃないからね?』
何か刺さることを言ってしまっただろうか。
「ありがとうございます。あ、でも"私みたいな人"なんて言わないで下さいね?」
『…はーい』
彼女の表情にまた笑顔が戻ってきた。
「実は…私、今までお付き合いした方が1人しかいないんです」
えええええええええ!1人!?
って私ゼロだけど…