誰かお願いつかまえて
第3章 恋愛相談??
――さて、夜。
岡崎さんの仕事がもう少しかかるということで、私と川端は先に会社を出た。
もちろん私たちは手伝うと言ったんだけど、
「すぐだから大丈夫だ!多分お前らが歩いてる間に合流できるから!先に歩いてろ」
と言われてしまい、私たちは2人並んで歩いている。
『歩いてる間って言ったって、結構歩くよね?
追いつくかな…』
「…まぁ岡崎さんが一人でやるって言ったら聞かないの、知ってんだろ?」
『そうだけどさ…』
隣を歩く川端は背が高くて、私がヒールを履いていても見下ろされる。
『…寒い!やっぱりスカートやめとけばよかったな…』
内勤の日はパンツスーツではなくスカートにしていたが、やっぱり冬は寒い。
「休みの日とかに着たら?」
『休みの日家から出ない』
即答した私に呆れた顔をする川端。
「…俺とか岡崎さんとどっか出かけるか?」
『哀れんだ目で見るな!!
余計なお世話ですー!だいたい、あんたこそ一人で何してるわけ!?』
「…自宅で読書」
『ほら!私と変わんないじゃん!』
「お前みたいに虚しくないからいいんだよ!
誘われて出かけるときだってあるし!」
『私だってたまには出かけるから!』
「絶対俺の方が行ってる!」
『何を根拠にそんなこっ!!!!』
「!!」
突然私と川端と肩を組むようにかぶさってきたのは岡崎さんだった。
「ほら、間に合った。」
ニコッと笑いかける岡崎さん。