誰かお願いつかまえて
第4章 俺はお父さんなんかじゃない
うーん、と首をかしげる様子も可愛らしい。
『川端はー、
…ペット!!』
「はぁ?!」
俺は口に含んだ酒を噴き出さないようにするのに必死だった。
(もはや人扱いされてないし!!)
「なんだよ!ペットって!!」
『うーん、犬?』
「そういう意味じゃねーよ!」
『えー、だってー、いつもキャンキャンうるさいしー…
でもー、いつもフォローしてくれてー、ありがたいなー』
「~っ!」
川端が赤面したのは酒が回ったせいではないだろう。
『私ができないこと全部できるしー、尊敬してるー。
それにー、そばにいてほしい時にー、必ず隣にいてくれるからー
なんだか救われるなー…
だからペットー』
「だってさ」
俺がそう言うと嫌そうな顔をする川端。
「お前みたいなじゃじゃ馬なご主人は嫌だ」
俺も川端もなにか言い返してくると思ったが。
「「…幸村?」」