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先生…お願い。早く治して・・・

第17章 お願い側にいて


石川は、鼻から一つ大きく息を吐き
綾の目線に合わせると


「 綾ちゃん…。強がらなくていい。
それに君は、大人に気を遣いすぎだ。せめて、私や宮田君には、わがままを言いなさい。
君はまだ中学生なんだ、まだまだ甘えていいんだよ…。
大人の都合なんて考える必要はない。
遠慮なんてしないで、“先生痛い。我慢出来ない。って…、言えばいい。
私に直接言うのが怖いなら、宮田に“痛い”って、言えばいい。みんな君の味方だ。
だから、我慢しないでもっと素直になりなさい。」


綾は石川の言葉に涙が溢れた。



その泣き声はカーテンの向こう側にいた智子達にも微かに聞こえていた。



「智子さん、洋介君、せっかく来て頂いたのに申し訳ありません。もうしばらく診察にお時間がかかる様なので、もし良ければまた来ていただけませんか?」


宮田は、友達の前ではいつも明るく弱い所を見せないお嬢様…。きっとこの2人に泣き顔や落ち込んだ顔を見せたくないだろうと思った。


“ 宮田さん…、綾…、、大丈夫なんですよね?”

智子は心配になり、宮田に尋ねた。


「もちろんです。大丈夫ですよ」

と満面の笑みでニコっと笑った。




“ 分かりました。絶対…、また来ます。ねっ?"

“うんっ。俺もまた来ます”


宮田は
「是非お願いします。」
とニコっと笑い2人を見送った。



2人が帰った後も綾の涙は止まらない。





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