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“きっとどちらも正解ですよ。今でもお嬢様は石川先生のことが好きですよ。でも…怖い。それも当たってる”



宮田はニコっと笑った




え？
という表情をした綾に宮田は続けた




“ 石川先生も悩んでますよ。折角記憶が戻ったのに、治療のせいでお嬢様に辛い想いをさせてしまったと昨日は酷く悩んでおられましたよ。”




『　石川先生が？』




“ はい。先生はお嬢様を心から愛してます。ですが、それ以前にお嬢様の主治医ですからね。嫌われる覚悟で戦ってると思いますよ。”



『……。』



“ 大好きなのに、嫌われる恐怖と戦ってでも、やらなければならないんですからね…正直、私には出来ません”