
先生…お願い。早く治して・・・
第78章 治療で深まる愛
そして私達は先生の診察室へと向かった
いつもは嫌々だが、今日は退院と学校復帰の話しも出来るから、心なしか少し足取りが軽い
「嬉しいかい?」
『え?』
クスクスッと私を見下ろし聞いてくる
「いつもは嫌々付いて来るのに、今日は足取りが軽いし…本当、分かりやすいな…綾は…」
フッと笑われた
『……。。』
恥ずかしい上に、なんか悔しい
「まっ、そこが素直で可愛いんだけどね〜」
そんな事を言う先生も楽しそうで、久々にたわいも無い会話がとても嬉しかった
