
先生…お願い。早く治して・・・
第80章 石川先生の魅惑の色仕掛け…後編
『 今の私は、ただ先生達の手を煩わせる患者…』
少し落ち込み気味に話す綾に
「そうだな…。それについては否定はしない」
意地悪に微笑む
『んもぉーーー』
膨れた綾を見ながらふふッと笑う
『でも…もし病気が治ったら私はここにいる理由がなくなる。』
「理由なんていらないよ。俺はただお前が好きなんだ。だから側にいて欲しい。それだけで良い。」
『でも…私には欲しいの、、先生の側に病気以外の理由で側にいて良い理由が欲しいの!じゃないと私、不安でしょうがないの…自分に自信がないから。』
「 …じゃぁどんな理由だったら良いんだ?」
『 それは…、、まだ分からない。でも探す。』
「そうか…見つかると良いな。」
石川は綾の頭に手を置くと、優しく微笑んだ
そしてもう一度、綾の唇を奪った
