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先生…お願い。早く治して・・・

第81章 退院・学校…そして、、、




物凄く気が重い…


瑞穂「大丈夫?綾ちゃん…。」



綾『んぅ〜…。大丈夫。保健室なんて行かなくていいのに。』




瑞穂「でも、本当…、、顔色悪いよ?!きっと少し休んだら良くなるよ〜。」





綾『……うん。』

休んでも良くならない事が分かってるからこそ、余計に辛い

それに退院する際、石川先生が学校の保健室に手配した内科医の中川先生とは既に顔合わせしている…
だから、
私が保健室に行く=石川先生に連絡が行く
この方程式が成り立ってしまうのだ


はぁ〜。。。。




トントン…



「ど〜ぞ〜」


中から微かに聞こえる声


瑞穂はノックをし、扉を開いた




中川「どうしました?」



中には白衣に眼鏡を掛けた30代前半の物腰の優しそうな先生が
椅子に座り振り向いた





先生は綾の顔を見るなり


「綾ちゃん、調子悪くなった?」



綾『大丈夫です。ただ…、担任の先生が保健室に行けって言うから…。。。』




先生はニコッと優しい微笑むと


中川「そうですか…。でも一応保健室に来たからには、軽く診察はさせて下さい。問題無ければ、教室に戻って良いですからね。」





綾『…うん。』


小さく頷いた




瑞穂「じゃあ、綾ちゃん、、私、教室に戻るね。」




綾『うん…ありがとっ、』



中川先生のいる保健室に私だけ残され、まるで病院に瞬間移動したみたいだ




中川「そこ…腰掛けて!」


3つあるベットの一つを指差した


3つあるベットはカーテンで仕切れる様になっているが、今日は誰も使っていない



とりあえず言われた通りにベットの端に腰掛けた





中川「まずは熱…測らせて?」


簡易の体温計を綾の耳元に当てる


ピッという音と共に数字が表示される



体温計は37.3°C


中川「少し…熱っぽいね。」




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