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石川は2人を残し診察室を一旦出ると、手に白い布のような物を持ってすぐに戻ってきた。


石川はおもむろに宮田にその白い布を差し出すと

「 ほら、君の白衣だ。君も医者として立ち会うのならこれを着なさい」


宮田は白衣を受け取ると、

“はい。ありがとうございます”

そういうと、着ていたスーツの上着を脱ぎ白衣を羽織った。


宮田が医師であった事は知っていたが、
実際、白衣姿を見るのは初めてだった。


モデル顔負けのスタイルと顔を持つ宮田の白衣姿はもちろんカッコよかった。
しかし、医者嫌いの綾にとっては、ちょっと複雑な心境だった。